猫がキャットタワーの麻紐やおもちゃの紐・コードを食べてしまう

猫と言ったら爪とぎ!爪とぎといったら麻縄!!
キャットタワーや爪とぎに使われている「麻紐(あさひも)」は、天然素材で猫の爪にも優しいため、多くの飼い主に選ばれている定番アイテムですよね!
ところが、中にはこの麻紐を「かじる」「噛みちぎる」「飲み込む」といった行動をとる猫もいます。

紐状の物を全く食べようとしない猫と
絶対に食べようとする猫がいる…!!
実際に「猫 麻紐 食べる」といった検索をされる飼い主さんも多く、
「誤飲・誤食が心配」「健康に影響があるのでは?」と不安を抱えている方も大勢いらっしゃるようです。
一見かわいいしぐさのように見えても、実はとても危険な行動だったりします。。。
ここでは、麻紐を食べる猫が直面するリスクと、その原因について詳しく見ていきましょう



我が家の猫も誤飲をしてしまい、
夜間救急で診てもらったことがあります。。。
(無事に吐き出しました。)



対策している事も紹介します
猫が紐を食べるとどうなる?


誤飲による腸閉塞や消化器の損傷
猫が麻紐を食べてしまうと、最も心配されるのが腸閉塞(ちょうへいそく)です。紐状のものは体内で絡まりやすく、腸を塞いだり、腸壁に食い込んでしまうことがあります。
最悪の場合、開腹手術が必要になるケースも。
また、胃や腸だけでなく、口の中や食道にも傷をつけてしまい、痛みや炎症を引き起こす可能性も。
腸閉塞(ちょうへいそく)とは、
異物や毛玉などにより腸が塞がれてしまい、正常に通過できなくなること。
別名イレウス。
吐き戻し・便秘・下痢などの症状
麻紐は当然、消化されません。体質や食べた量によっては、吐き戻したり、排泄時に便と一緒に出てこないことで便秘や下痢を引き起こすこともあります。
飼い主が気づかないうちに、紐が体内に残り続けてしまうこともあるため、「少しだけなら大丈夫」と油断は禁物。



うちの子は髪の毛も食べてしまうので、
おしりからびよ〜んと出てる時もあります。。。
誤飲による動物病院でかかる費用
処置内容 | 内容の概要 | 費用の目安(税込) |
---|---|---|
診察料 | 初診・再診の基本料金 | 1,000円〜3,000円 |
レントゲン検査 | 胃や腸の状態を確認する画像検査 | 5,000円〜10,000円 |
エコー検査 | 異物の位置を超音波で確認 | 3,000円〜8,000円 |
嘔吐処置(催吐処置) | 飲み込んだ直後に吐かせる処置 | 3,000円〜8,000円 |
内視鏡による異物除去 | 全身麻酔で内視鏡を使って除去 | 30,000円〜60,000円以上 |
開腹手術 | 腸閉塞などで異物を取り除く手術 | 80,000円〜150,000円以上 |
入院費 | 経過観察や手術後の入院費 | 3,000円〜10,000円/日 |
薬代・処方食 | 抗生物質や整腸剤、療法食など | 2,000円〜5,000円 |



夜間診療だと別途、夜間診療代。
24時間対応の救急専門病院だと2倍以上の金額に。
猫が紐を食べるのはなぜ?行動の原因も探ってみよう


猫が麻紐を食べる行動には、複数の要因が考えられます。
- 好奇心や遊びの延長
- ストレスや不安からの行動
- 歯や口内に違和感がある
- 狩猟本能の発露
- 飼い主の気を引きたい
特に子猫や若い猫は好奇心旺盛で、なんでも口にしてしまいがちですよね。
大人になっても癖が抜けない子もたくさんいますよ。
一方、成猫でもストレスが原因で異常行動に出ることがあります。
猫の性格や環境、体調の変化に気づくことが、対策の第一歩です。



人間も癖を直すのは
とっても難しい事ですからね。



猫を叱ることよりも
できる事で対策をとりましょう
やってよかった!紐を食べてしまう猫の対策方法


では、猫が麻紐などの紐を食べてしまわないようにするには、どのような対策が有効なのでしょうか。
ここでは、「我が家がやってよかった対処法」をご紹介
【効果◎】 キャットタワーや爪とぎの素材を見直す
猫が麻紐をかじるようになったら、まず最初に見直したいのがキャットタワーや爪とぎの「素材」です。
麻紐はほつれやすく、猫の好奇心を刺激してしまうことがありますよね。
麻紐が剥がれていたり、長く垂れている状態だと、つい口に入れてしまうことも。
爪とぎポールを「麻」から「綿」に変えたらチクチク・ボサボサにならない♪


麻を食べてしまう猫には綿タイプがおすすめ!
ボサボサにならず、掃除もとっても楽になりますよ♪



太めのロープで簡単に巻き上げる事ができました☆
麻ですが、マジックテープで留めるだけの簡単タイプもありますので
チクチクしてきたら簡単に交換できる商品もありますよ
【紙縄】も、とってもおすすめ!!


猫壱の商品「猫壱 バリバリつめとぎポール」シリーズは
麻縄・紙縄・段ボールから好きな素材を選ぶことができますよ
床置きタイプなど様々な爪とぎを購入してきましたが、
立ってのびのびと爪研ぎができるコチラの商品は
我が家の猫たちから絶大な人気を誇る使用率No1爪とぎです



紙縄の研ぎ心地は固めだニャン!
研ぎカスも出なくて気にならないニャ♪



壁ボロボロにする俺様みたいな猫にオススメ!
ソファーとか柔らかい生地で爪研ぐ派の猫は微妙かもニャ
紐部分をカバー・保護・取り除く
麻紐を食べてしまう猫は、おもちゃの紐やコードにも興味があることが多いですよね。
紐状の部分は切ってから遊ばせる!


キャットタワーやトンネルについているボンボンなどは
紐部分を切ってから遊ばせると安全。



噛まれる心配もなくなりますし、誤飲の心配もなくなります



麻縄も定期的なお手入れを
コードを噛んでしまう子には配線カバーで対策
紐を噛んでしまう子は、コード類も噛んでしまう事が多いですよね。



うちの子はなぜか
iPhoneのケーブルだけ狙ってくるんですよね〜(^_^;)
- しまえる物はしまう
- 配線カバーで対策
など、対策を取りましょう


代わりにかじっても安全なグッズを与える
猫が紐やコードをかじるのは、
- 歯がかゆい
- ストレス発散
などが原因のこともあります。



とりあえず噛んでおくかニャー
そこで、
【安全にかじれるグッズ】を用意してあげることもおすすめ
- 猫用けりぐるみ
- マタタビ入りぬいぐるみ
- 歯みがき効果のあるガジガジ系おやつなど
これらのグッズを取り入れることで、ストレスケアにもつながります



紐状のおやつなどでストレス解消してもらったりするのもアリですね


🐾耐久性バツグンのおもちゃをご紹介🐾
キャティーマン じゃれ猫 尾ながオドリ おサルのしっぽ


キャティーマンのおサルのしっぽは
極太のタオル生地の紐になっていて、紐を噛んでしまう子や仔猫にも安心して使えますよ



超ロング猫じゃらしなのでちょっと扱いにくいけど
走り回るのが大好きな猫ちゃんにおすすめです♪


ペティオ (Petio) けりぐるみ チンアナゴ


ペティオのけりぐるみはエビとペンギンも買ったこともありますが
チンアナゴがダントツで長持ちしています



ヒラヒラがついていないのも安心♪



縫い目の問題かな?
チンアナゴだけ異常に長持ちしています。
テントウムシやワニなどユニークなけりぐるみも販売されていますので
あなたの猫様に合いそうなけりぐるみを選んでみてはいかがでしょうか


危険!紐やコードを噛む子に遊ばせないほうがいい猫じゃらし
シリコン製のおもちゃは誤飲報告多数


このねずみの尻尾みたいなおもちゃ、
とっても楽しそうに遊んでくれて大人気の猫じゃらしなのですが
誤飲報告も、と〜っても多いです…
大人気ですが、噛み切る癖がある子には要注意!!



口コミの低評価のほとんどが誤飲に関するレビューとなっています⋯。
ストレスや退屈を解消する
猫はストレスや退屈を感じると、破壊行動や異食行動(食べてはいけないものを食べる)をとることがあります。
麻紐を食べてしまう猫には、十分な運動や遊び時間、コミュニケーションをとることが重要です。
たとえば
- おもちゃを使った追いかけっこ遊び
- 高低差のある遊び場を用意
- 日光浴ができるスペースを確保
- 一緒に過ごす時間を増やす
飼い主とのスキンシップは猫にとってなによりの安心材料
【まとめ】猫の「紐食べ」を予防するには日々の工夫で対策を
- 紐の誤飲は、腸閉塞などの命に関わるリスク
- キャットタワーの素材を見直し、かじれない環境に
- かじれるおもちゃを用意するなど、ストレス発散の場をつくる
- 退屈や不満がないよう、十分に遊べる環境やスキンシップを♪
猫にとって安全で快適な空間を整えることが、誤飲防止の最大の対策。
猫が健やかに暮らせるように、できることから始めてみましょう